恋愛上手になるためのルール
「えー、デートしてないよ。友達」


「ふーん、何か、ありそうな感じだったけど」



「だからさー、分かってよ、みや。ケイティは、ボクのベイトなの」



「ベイト??釣り餌?」




得意げな顔で続けるディラン。



「ほら、ケイティってかわいいでしょ、で、可愛い友達も多いの。だから、何かの集まりにはケイティを呼ぶと、可愛い子一杯くるから、盛り上がるの」



絶句する私。


「でも、ケイティをそばに置いとくには、ケイティがボクのこと好きじゃないと、そのうち離れてっちゃうかもしれないでしょ。だから、彼女とも、いい雰囲気でいたい訳」



目の前の悪魔を見ながら、深いため息をつく私。今度ばかりは別れようか、と思う。






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