恋愛上手になるためのルール
「まだ、ダメだよ。6回目のデートだからね」



笑いかけた私に、お預けを食らった犬みたいにしゅんとして、私を見るディラン。


でもすぐ、元気になって、尻尾を振り始める。



「あーあー、早く、みやにボクのみせてあげたい!8インチあるからなぁ」



「うーん、楽しみだわ」


私は棒読みで返した。



夜は更けていって、海の近くにある、このアパートからは、波の音が聞こえる。


一人なら、さみしいかもしれないこの音も、二人だと、暖かく感じるのは、私が、この人を好きになってきてるからかもしれない。
















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