恋愛上手になるためのルール
私とディランとの出会いは、信じられないことに、このつまらない営業所だった。



私は、いつものように、パーツの出荷状況なんかをチェックしたり、値段のアップデートをしながら、適当に時間をやり過ごしていた。



私の働いているオフィスは小さいけれど、建物自体は大きくて、たくさんの企業が、入居している。自然光を取り入れたコートヤードが評価されたかで、建築物の賞も取っているらしい。



トイレは外にあるので、オフィスを出た私。


通り道、道を聞かれた。



「XXコーポレーションに行きたいんだけど、ここのフロアーだよね?」



「ああ、XXコーポレーションだったら、2階ですよ」


とても、趣味のいいネクタイをした人だなっと、思った。


私のことを、まぶしそうに見る瞳は、綺麗な青色だ。


よく顔を見たら、まだ若い感じだ。普段はサーフィンとかしてそうな、タイプ。いわゆる、イケメン、チャラ男。













 
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