恋愛上手になるためのルール
「この若者は、悪い子じゃなさそうだし、なかなかの色男じゃないか、考え直してやっちゃくれないかのお」



苦笑いの私。老人はそれだけ言って、歩き去った。



「ほら、ばあさんもそう言ってるし、これからは連絡、マメにするようにするからさ、怒んないで、みや」



「別に怒ってなんか、ないよ」


「やったー、じゃあ、別れ話なんて、なしおね~」



「いやいやいや、違うし」



「とにかく、いとこが待ってるし、早くパーティー行こうよ」


焦って、手を繋ぐディラン。


まあ、いいか、パーティーが終わったら、さよならしたらいいもんね。



私たちはディランのいとこのいるレストランに急いだ。


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