恋愛上手になるためのルール
ディランのいとこの誕生日会は、お寿司屋さんで開かれていた。小さな会で、全員で12人ほどだった。



いとこのロンは、ディランのようなチャラ男ではなくて、優しそうな、イケメンだった。
イケメンだけど、ちょっと残念なおたく系なのかもしれない。某、有名ゲーム開発会社で、プログラマーをしているそうだ。


この手のタイプは、大体にして、日本人の女が好きなものなので、私は、ロンとその類友とすぐに打ち解けた。



「みやがさ、ボクと別れたいって言うんだよー」


思いっきり落ち込んだ顔をして、わめくディラン。



「ふふふ、何言ってるのかしら、この人」


ごまかしながら、ディランに肘鉄する私。



「連絡、マメにしなかったから、怒ってるの」







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