恋愛上手になるためのルール
私たちの日常は、相変わらず、平和に過ぎていった。



ディランは、約束どおり、連絡の頻度を上げてくれたし、週に2回のデートも、律儀にこなす。


私は、疑いようも無く、ディランが好きだ。人として、大好きになったのは、ディランがはじめてかもしれない。


見た目で勝手に妄想して、近づいてきては、現実の私に失望して、別れを告げられる。そんなことの繰り返しだった私の恋愛。


ディランは私がアジア人だからなのか、私のことを、平均以下の平凡子だと思っているのが、嬉しくて。


私の中身だけを好きになってくれた、初めての男。


幸せって、こういうのをいうのかなー。
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