恋愛上手になるためのルール
電話の声は、焦っていた。



「えー、そんなの困る」




「こ、困るって、まさかもう!」




「まだだよー、でもキスしちゃったよ、何度か。わかった、気をつけるよー。やりXXなんてあだ名つけられたら、いきてけないもん」



ため息をついた。


「みやは、ボクみたいないい友達がいて、幸せだなー。感謝してね~」



ディランは安心したように、電話を切った。



気のせいだろうか、ディランは嫉妬から、私を操っているような気がする。



そのくせ、会おうとも言わないし。



まあいいや、私には、キャメロンがいるし。



ストライクゾーンが異常に狭い私としては、一緒にいて、生理的に受け付ける男性と会ったら、とりあえず贅沢は言えない。受け付けるしかないのだ。


あ、だから、いつも、イケメン、チャラ男に捨てられるんだなぁ。
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