恋愛上手になるためのルール
そんな訳で、大した男とも思わないけど、生理的に受け付ける、残念なイケメン、キャメロンと、土曜の夜を過ごした。





「このインセンス、僕がヴェンチュラに山登りに行ったときに見つけた草を乾燥させてつくったの」


薄暗い部屋で、彼は香を焚いた。


爽やかな草の甘い香りが、彼の部屋をつつむ。



色っぽい目で、私を優しく見つめてから、キスをくれるキャメロン。


海の近くのレストランで食事をしてから、少し海岸を歩いて、いい雰囲気になったところで、キャメロンの家に帰った私たち。


今夜で決めてやるっと、珍しく欲丸出しで私に迫ってくる。
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