恋愛上手になるためのルール
「でも、僕は、悪い男なんだ」



怪訝な顔でキャメロンを見た私。



「僕は、誰とも真剣な付き合いをする気持ちはないから」



私は鳩が豆鉄砲を食らったように、きょとんとした。それから、段々キャメロンの真意に気が付いた。




「それでも、みやさんがかまわないなら、これから二人で天国に旅しないか?」


にやっと笑いかけたキャメロン。


馬鹿にしていた男に、馬鹿にされたのだ。よく考えてみれば自業自得なのだけど、その場では、夢から覚めたような気持ちになった。

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