恋愛上手になるためのルール
そうだね、私って、中身がすかすかなのかな。


一緒にいても詰まんないから、皆離れていくんだね。



運転しながら、そんなことを悶々と考えていた。


気が付いたら、涙が止まらなくなった。



それでも、家について、車を車庫に入れた。


涙を拭いて、何も無かったような顔をした。



ため息をついては、嫌な気持ちがよみがえってきて、今日は週末でよかったと、ほっとした。



玄関についたとき、久しぶりに見る、ディランが目の前に立っているのに、ようやく気が付いた。


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