恋愛上手になるためのルール
そわそわしながら、服を着るディラン。



気にしないふりをしながら、なんとなく、ディランを目で追った。



「じゃ、じゃあ、そろそろ帰るね、みや。また来るから」



ディランは立ち上がった。


か弱い子鹿のようなつぶらな瞳でおどおどするディラン。


突然、私のなかの情欲に火がついた。




ディランを壁に押し付けて、キスした。



「もう一回しよ」



「え、でも、そんなに一日に何度もしたら、なんかカレカノみたいだし、たまにならいいけど、もごもご」



「てめー、私と何回したんだよ!61回と62回に何の差があるのか、いってみろ」



ディランは無言になった。
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