恋愛上手になるためのルール
あるとき、レストランが混んでいて、待合室で、30分くらい待ったことがある。


彼が作曲した曲の歌詞について、あーでもない、こーでもないと、話し合っていた。



軽い男だけど、なかなかいい曲を書くディラン。プロレベルかって言ったら、難しいかな。アコギで、弾き語りの、JACK
 JOHNSON スタイルって、今はどうなんだろ。


隣にブロンドの可愛いおねーちゃんの二人組みが座った。いかにも、典型的なカリフォルニアの白人の女の子たち。


早速、目移りするディラン。


あ、禁断症状、出てる。ディラン君。


まあ、お似合いだよ、あの子たちとの方が。


それでも、楽しく話してた私たちだけど、ついにディラン、私に言う。



「なんかさあ、あの女の子、ジェシーによさそうだと思わない?」



ふーん、僕にいいと思わない?の間違えだろうが、と思いつつ、確かにディランのルームメイトのジェシーにぴったりかも、と思って納得してしまう、馬鹿な私。






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