恋愛上手になるためのルール
ジェシーは、まあイケメンだ。こっちの女の子は、男の人の顔もさることながら、体型により、惹かれる比重が高いような気がする。


大抵の女の子は、ある程度、筋肉のついた、背の高い、男らしい感じの男性が好みだ。


ジェシーは、185センチはあるし、顔までいけてるから、とりあえず見た目は問題ないけど、性格がやばそう。



なんか、ねちねち、ねばねばした性格してるから、あっちこっちで嫌われてる。私は嫌いじゃないけどね。



絶対、あんた、自分があの子たち、狙ってるでしょ、といいかけたときには、ディランは彼女たちに声を掛けていた。



「俺の友達と君って、すっごいぴったりだと思うんだけど、電話番号ちょうだい」


私は、はあー、とため息をつく。


もっとつらいのは、イケメンは何したって、許されるってこと。



その女の子は、楽しそうに、きゃっきゃきゃっきゃ言ってたと思うと、さっさとウェイターからペンを借りて、電話番号を書いた。


さすがにスマホに登録しなかっただけ、ましなのかな。



子供のような純真爛漫な笑顔と、超がつくほどのちゃら男が同居した男。



それが、ディランだ。



< 9 / 132 >

この作品をシェア

pagetop