AM5:00〜8年越しの約束〜
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『俺さ、大学出たらラジオ番組してみたい。
全国番組なんてそんな大それたものじゃなくていいからさ、
地方番組でいい、今部活でしているみたいに自分では伝えられない気持ちを俺が代わりに相手に言伝(ことづて)してあげる。
そんなラジオ番組したいんだ』
『じゃあ、あたしも!
今みたいに、功ちゃんの横に座って一緒にラジオ番組する!』
『え?優もすんの?』
『うん!だってあたしは部員2人の放送部の副部長だよ?
部長がラジオ番組するなら一緒にするに決まってるじゃん!』
『なんだそれ(笑)
まぁ、でも1人でラジオ番組したって聞いてる方もしている方も楽しくないからな。
んじゃ、めざせ赤木高校42期生放送部コンビがラジオ番組ゲットだ!
まぁ俺らが卒業したら部員0人だから廃部決定な部だけどな……』
『そんなマイナス面思い出すな!
でもさ、功ちゃん』
『ん?なに』
『赤木高校42期生放送コンビじゃなくてさ……』
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「おい、副部長。夢、叶えろよな」
「ウフフ…叶えられなかったなぁ」
「…待ってたのになぁ」
「…エヘヘ」
「今、優は何してんの?」
「今はねぇ………お父さんの学校で教師してるよ」
「……へぇ」
優の頭をコツンと叩く。
「……痛いよ」
「嘘つけ…全然痛くないだろ」
優を優しく叩いた手が下がって優の頬を撫でる。
優が微笑み、俺も微笑む。
そして、優も俺の頬を撫でた。