BLACK@HEART
「どうして……?」朱鳥の表情
は硬く,真っ直ぐ空を見据えた。

帰ってきた陸は2人の話が
聞こえ,足を止めた。

空は黙り込み,静かに部屋を出て
行ってしまった。


「空!!」陸は肩を掴んで,走り
出そうとする瞬間を止めた。

「俺……」空は言った。
激しい頭痛がして,空は眉間に
シワを寄せた。

呼吸が荒くなる……

同時に脳裏に刻まれたあの日の
出来事が浮かぶ…

「見えてたん…か?」

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