BLACK@HEART
ようやく家に着き,玄関に飛び
込むと、部屋の暗さを感じた。
雨のせいで暗さが増しているの
かも知れない……
だが、それにしても妙だ。
家族の誰も部屋の電気をつけて
いない。この時間なら少なくとも
母親が夕食の支度をしている。
それに玄関の鍵も開いていた。
近くに出かけているのかも
知れない。
無防備だなぁと思い,寒さから
逃れる為に暖房の効いている
はずのリビングに彼女は飛び
込んだ。
しかしリビングは異様な
寒さに包まれていた。まるで、
冷蔵庫に入ったような気分だ…
冬だというのに冷房が入って
いるのか?おかしい。
嫌な予感がし,雨が背中を
伝い、流れた。
ゆっくりと暗い部屋の中を進む
が,全く人のいる気配がしない。
辺りをキョロキョロ見渡し,足
を進める。
冷たい感触があった。
靴下がゆっくりと染みてゆく。
それは水ではない。
赤い……血…
そして見えた。
血にまみれた人の姿が。
かつて彼女が母にプレゼント
した花柄のエプロン……
エプロンをした塊が母である
ことを物語っていた。
込むと、部屋の暗さを感じた。
雨のせいで暗さが増しているの
かも知れない……
だが、それにしても妙だ。
家族の誰も部屋の電気をつけて
いない。この時間なら少なくとも
母親が夕食の支度をしている。
それに玄関の鍵も開いていた。
近くに出かけているのかも
知れない。
無防備だなぁと思い,寒さから
逃れる為に暖房の効いている
はずのリビングに彼女は飛び
込んだ。
しかしリビングは異様な
寒さに包まれていた。まるで、
冷蔵庫に入ったような気分だ…
冬だというのに冷房が入って
いるのか?おかしい。
嫌な予感がし,雨が背中を
伝い、流れた。
ゆっくりと暗い部屋の中を進む
が,全く人のいる気配がしない。
辺りをキョロキョロ見渡し,足
を進める。
冷たい感触があった。
靴下がゆっくりと染みてゆく。
それは水ではない。
赤い……血…
そして見えた。
血にまみれた人の姿が。
かつて彼女が母にプレゼント
した花柄のエプロン……
エプロンをした塊が母である
ことを物語っていた。