Dear...
だけど、全然苦ではなくて。

むしろ、私も嬉しいくらいだった。


だって、おばあちゃんがあまりにも嬉しそうに笑うから。


「ごめんな、いっぱい話して。もうおばあさん、本当嬉しくて」


何度もそう言って、照れくさそうに両手で顔を隠しながら笑顔をこぼす。

その姿に私は、ただただ胸が熱くなったんだ。


「もう寝よか、おやすみね」

「うん、おやすみなさい」



ねぇ、おばあちゃん。

おばあちゃんが嬉しそうに笑うから、私も嬉しかったんだよ。



次の日。

起きて時計を見ると、もうお昼の時間だった。


「みーちゃんおはよ、よぉ寝とったね」


おばあちゃんは、洗濯物を干しながら私に声をかける。


「おはよ…ってか、もう昼だね」

「夕べ、寝るの遅かったでね」


その言葉に、昨晩の事を思い出した。
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