十人十色な真実と嘘
男子4人女子4人、男子たちの方がひとつ上らしい。
名前は覚えらんないけど許して。
なんて頭の中で思いつつ、自己紹介をしていく彼らをぼーっと眺める。
男女共に遊んでる風で、こういうところに慣れている感が伝わってきた
ああやっぱり
……今日は呑みに専念しよ、そんな決意を固めたとき
『S大2年 相楽悠です』
明るい茶髪でチャラく見えそうなのにそれを自分の魅力の1部として取り入れることを知っているモデルのような容姿の男。
とは言ったけど
ぶっちゃけ、容姿はどうでもいい。
私は他の女子と違う意味でこの男をじっと見た。
私と視線が合うと困ったように笑うのもきっと確信犯。
声をかけてくる男子を適当にあしらいつつ、いつ声を掛けるかのタイミングをずっと見計らっていた。
そして、それは唐突に訪れた。