もし、8年ぶりに会った幼なじみが私のことを忘れていたら。
「あのさ、拓海と山見さんの話聞いた?」
空き教室で2人きりで話す。
「あーうん。聞いた聞いた。
もう気にしないで新しい恋始めるー!とか思ってたけど、やっぱ今はちょっときつい…」
「……そっか。だよな。
拓海もさ、高月のこと嫌いじゃないと思うし、忘れてないと思うし。
そこは心配しなくていいと思う。」
「…やっぱ、さ。2人が付き合ってるのって、噂とかじゃないんだよね?」
「…っ、う、ん。拓海が言ってた。」