もし、8年ぶりに会った幼なじみが私のことを忘れていたら。
「やっぱ高月じゃん!拓海ー!」
「……何」
…何かたっくん、不機嫌そう。
「別に俺は高月と喋ることもねーし、一緒に行くつもりないから」
「え、…」
「いいよいいよ!大石くんは気にしないで!」
「お、おう…」
戸惑った様子の大石くん。
大石 勇輝くんは、拓海の親友で、私がたっくんとの関係を話した、数少ない人の一人。
ありがとうね、大石くん。
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