もし、8年ぶりに会った幼なじみが私のことを忘れていたら。
今、覚えてないって言った?
嘘でしょ…
覚えてないと言われたら、秀くんと呼ぶわけにもいかず。
「で、ですよねっ!ちっちゃい頃の記憶なんてすぐ忘れちゃいますよねー、野沢先輩!」
野沢先輩だって…
変なの。
秀くんが私の事覚えてないんだから、たっくんも覚えてるわけないよね…
「ま、まあ覚えてるかどうかは置いといて!梨華ちゃん、クラス表見た?」
たっくんママが、興奮しながら尋ねる。
「え、見てないですけど…」
「実はね、拓海と梨華ちゃん、同じクラスだったのよー♪」
こうして、8年ぶりに再会した幼なじみと私の関係は、とても複雑になってしまった…
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