ドナリィンの恋
『I understand. It’s not the medicines can always be a first aid. It’s giving them comport with tender loving care. And I know it’s hard and complicated.
(そうか、ナースには大変だけど患者さんの体には優しい処置だね。)
You gonna be a good nurse. And in behalf of my brother Yuma. Let me thank you for taking care of him.
(さすがナースの卵だ。佑麻に代わってお礼を言うよ。)』
 日本のドクターである兄からそう言われると、ドナもうれしかった。
『Ok, You can take a rest now . Maki will take over and look after Yuma.  Maki is a long long time family friend of ours. And younger sister Yuki will gonna be home soon.
(あとは麻貴さんに任せて大丈夫だよ。昔から家族ぐるみでつき合っている佑麻の幼馴染だからね。そのうち妹の由紀も帰ってくるだろう。)
A Hospital service car will gonna pick you up there and send you home.Again, thank you very much Donna.
(病院の車をまわすから、帰るのにそれを使ってください。本当にありがとう。)』
 その後電話を替わった麻貴が、兄から今後の処置の指示を受けて電話を終えた。
「ねえドナ。あなた佑麻の部屋に入ったの?」
 受話器を置いて、振りかえりざまの麻貴の質問に、ドナもなんと答えたらいいか戸惑ったが、よろけながらリビングに降りてきた佑麻のおかげでその問いに答えずに済んだ。
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