ドナリィンの恋
 赤からロゼへ、ロゼから白へ、さらにピーチワインから梨のワインへとドナは飲み進む。その時点でだいぶ様子が怪しくなっていたが、テイストから選んだ1本を買い求めると、店先のガーデンテーブルで腰を据えて飲み始めた。佑麻は、仕方がないのでブドウアイスを舐めながら、ワインで変貌していくドナの様子を恐る恐る見守っていた。
「おい!ユウマ、うっぷ。Can I ask you something?(ちょっと聞かせてくれるかしら?)」
「Donna, Put a grass on a table.(ドナ、そろそろ飲むのをやめとこうな)あとは家に帰ってからにしよう。Your already drunk.(もうだいぶ酔ってるから。)」
 ドナのワイングラスを取り上げようとすると、
「Shut up!! I’m still fine. And I’m just starting to enjoy it. Don’t worry.
(うるさいわね。折角気持よく飲んでいるんだから、放っておいてよ。)」
 ドナはワイングラスを取り返す。
「Wait, I was just saying something… Ahmm…What was that? Ok, ok. I said, Can I ask you something?
(だから、ええっと…なんだっけ…そうそう、聞きたいことがあるのよ。)」
「なに?」
「I still remember what you said last time. You said, " ore-no -onna " , What does it mean ?
(あなたが前に言っていた" オレノオンナ"ってどういう意味なの?)」
「Did I say that ?(そんなこと言ったっけなぁ。記憶にないな。)」
「Yes you did !!(嘘を言ってはいけません。)」
「・・・要するにまあ、"She is mine"ってとこかな。」
「teka lang…sandali. I'm yours? Since when?
(ちょっとまって!佑麻。私がいつあなたのものになったのよ。)」
「だから、それは言葉のあやだって・・・。」
「Nobody owned me. And nobody will. Even you!
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