piece〜すべてがそろうまで〜

コンコン…
いつものように、返事がないドアをノックする。
ガラガラ〜

ドアをあけ、和歌葉が寝ているベットまでいく。

そして近くにあった椅子にすわり和歌葉の手を握り話しかける。

「ねぇ、和歌葉。今日ね直哉にあったよ。
私とね、同じ高校なんだ。

直哉ね、話してくれたよ。昔なにがあったか。
昔ね、直哉病気だったんだって。それでね、私に謝ってきたの。頭下げて。昔の直哉なら想像つかないでしよ?
…ねぇ、和歌葉、いい加減目ぇ覚ましてよ。…なんで…なんであの時私なんかをかばったのよー!そうしたら、今頃和歌葉はいまごろ直哉と幸せな日々を過ごしていたんだよ?
お願い、私は今すぐにでも死んでいいから…
だから…お願いだよぉおお。わかばぁーー!」

さっきも泣いたのに、どうしても涙が溢れてくる。必死に止めようと思っても止められない。

そして私は面会時間がすぎてるからと言われて和歌葉の病室を後にした。
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