piece〜すべてがそろうまで〜

「1ヶ月くらいたってね、わたし聞いたの。お父さんに。『どうしてこんな1ヶ月も体罰するの?たしかに和歌葉のは私も悪かった。でも、事故だったんだよ…?』って。
これ以上お父さんを刺激したくなかったけど1ヶ月も我慢してきたからもうどうにでもなれって感じでね…。そしたらお父さんね、『お前は俺の子どもじゃねーよ。だからたった1人の娘をこんなことにしたお前が許せない。』って、こういったの…。」

「それって、どういう…」

ずっと私の話を黙って聞いてた直哉がはじめて口をはさんだ。

「そのままの意味だよ。私はお父さんと血が繋がってなかったの。」

「じゃあ、お前は誰の子なんだ…?」

「誰だとおもう……?」

「…そんなのすぐにわかるのか?」

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