piece〜すべてがそろうまで〜
「そこまで冷たくしなくてもよかったんじゃないか?」

「いいんだよ。何にも知らずに竜也には幸せになってほしかったから。」

「そっか…、お前が出した答えならなんともいわないけど…」

直哉…。ごめんね。直哉が私のためにその続きを言わなかったってことくらいわかってるよ。


「ありがとう。いままでごめんね…?直哉にまで嫌われたらどおしようって思ってずっと…ずっと言えなかったの。」

「なぁ、知廣、お互い様だろ?黙ってたのは。だからこれからも…」

直哉…。これからも直哉と、幼馴染なんてムリだよ…私はまだ重大な秘密を隠しているのだから…
「ごめんそれだけはムリ。私のことは一生許さなくていい。だからこれからも話かけないで。じゃ、」

私はそれだけいって屋上に直哉を、残し教室に戻った。

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