涙が枯れる日 Ⅰ【完】
「それでも今桜花が生きてくれてるのはあなたのおかげだから」
「あぁ、どういたしまして」
遥斗がそう言って私を見て来た
な、なに?私の顔になにかついてる?
そんな事を考えいると
「私トイレ行ってくるねー」
と行ってつかさが行ってしまった
遥斗と2人きり……
いや、教室だから2人きりではないんだけどね?
「……………。」
「あ、あのさ。昨日はほんとありがとね?」
「別に?目の前で自殺しようとしてたら誰だって止めるでしょ」
「ハハッ、それもそうだね」
「もうあんな事考えるんじゃねぇーぞ?」
「うん!」