涙が枯れる日 Ⅰ【完】



え…………………………。




お、とおさ………ん?




「な、何で………私が桜花だって分かったの………?」



「そうだよな……。お父さんな、桜花のお母さんに頼んで写真見せてもらったんだ。」



お母さんが………?




本当に?


「そ、そうなんだ。」



まだ頭が混乱する



「桜花、大丈夫か?」


遥斗が声をかけてくれてやっと落ち着く



「君は……?」


「あっ、この人は私の彼氏」


「桜花さんとお付き合いさせて頂いてる橘遥斗です」



お父さんは一瞬遥斗の名前を聞いて驚いたような顔をしたけど直ぐにニコッと笑って



「そうか。桜花にも彼氏がいるのか」


と喜んでくれていた




こんなふうにして笑うんだ………




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