涙が枯れる日 Ⅰ【完】
私はどうやって家に帰ったか分からない。
どこもかしこも痛む…………。
どうして私がこんな目に合わなくてはダメなの?
そう思うと自然と涙がこぼれ落ちた。
ブ-ブ-ブ-
着信を知らせる電話が鳴った…
誰だろう。
((雷輝))
雷輝からだ…………
「どうしたの?………。」
「いや。ちゃんと帰れたか?」
やっぱり雷輝は心配しょうだ
「う……ん。だ、大丈夫だょ…。」
その雷輝の優しさが余計に涙が止まらなくなった
「どうした?泣いてるのか?」
「な、泣いてない」
でも私は強がってしまう…
「何かあるんだったら言えよ」
「うん。ありがとう」
「じゃーな」
この事は言えないかもなー
そう思いながら眠りについた………