涙が枯れる日 Ⅰ【完】
**薄い絆**
泣いた私は遥斗にメールを入れて1人で帰った
心配されるのが嫌だったから
家に着いてすぐに電話が鳴った
――――ブ-ブ-ブ-
遥斗か………
出る気になれないけど出ないと遥斗が怖いからでた
「おめぇ、勝手に帰ってんじゃねぇよ」
「ごめんね………」
「なんで先に帰った?」
さっきと違って凄く優しい声になる遥斗
そんな声聞いたら止まった涙がまた出てしまう
「な、なんでもないよ」
「とりあえず今から桜花の家に行くから」
と言って電話が切れた
遥斗が来ちゃうのか………