涙が枯れる日 Ⅰ【完】
その日はたまたま屋上で1人、昼寝をしていた
ガチャ
誰か入ってきたな……
そう思ったけど起きるのが面倒だった俺は寝たフリをしていた
カコン カコン カコン
なんだ?近づいて来る……
俺は少し焦っていた…。敵かもしれないと
「わぁ〜〜〜!綺麗〜。金髪いいな〜」
なんだ?女か。どうせいつもと一緒の奴だろう………。
しかし……
バサッ
何かが俺の肩にかかった…
「こんなとこで寝てたら風邪引いちゃうのに…。まっ!綺麗な金髪見れたしいっか!」
なんだ?
俺の肩に掛かっているのは女のブレザーか?
ほのかに匂うのは、バニラの様な甘い香り
ヤベーー。心臓がうるせー
多分俺はこの時初めて自分から気になる女だと思った