涙が枯れる日 Ⅰ【完】
桜花はいい子だ…。周りは桜花の事クールとか言うけど本当はクールでも何でもない……
ただたんに不器用なだけの可愛い子だと俺は思う
だからそんな桜花に天龍の姫をやってほしい
「そうか、ありがとう。」
「うん?どういたしまして。話は終わった?」
「いや、これからだ……………桜花……………天龍の姫になってくれ」
そう言うと桜花は凄く驚いていた
「えっ?な、何で私なの?」
「桜花は多分俺たち天龍を変えてくれる気がしたからだ」
「そんな事………」
「桜花を姫にする事で桜花が危ない目に合う事も分かってる」
「でも俺たちが何が何でも守り通す。守ろうとすれば人は強くなっていく」
「だから桜花、天龍の姫になって欲しい」
「そこまで言われたら……。」
「なってくれるでいいか?」
「うん。よ、よろしくね」
そう言って桜花は暖かく笑ってみせた…
「……………。」
俺は今赤くなってるはずだ。