涙が枯れる日 Ⅰ【完】
「桜花は将来俺の妻になる。それの何処が他人だ?れっきとした家族だろ?」
う、うん?何で私が思っていた事が分かっちゃったんだろ………
遥斗って勘ヤバイかも………
てっ、てか!今遥斗け、結婚とか……妻とか言った??
「………〃〃……っ」
「だから俺と家族って言うとこは、組員達とも家族だ。だから敬語だと他人ぽいんだよ」
「そうだね…。うん!じゃ普通に喋るね!」
「あぁ、そうしろ。皆喜ぶだろ」
「じゃ、と、智。隆!改めておはよう!」
智「おう!おはよー桜花ちゃん!」
嬉しそうに智が言った
隆「おはようございます!」
隆はいつでも仕事モードだから敬語……
でも仕事モードでも今の隆の顔はいつもと少し違う
嬉しそう?
そ、そんなに喜んでもらえるとは……
私が驚いていると、隣で遥斗が笑っていた
「なっ、なに?」