涙が枯れる日 Ⅰ【完】
私は雷輝の家から出て、ふらふらとおぼつかない足取りで街を歩いていた……
いろんな人から好奇の目で見られた
でも今の私には何とも感じられない。
今の私は、喪失感でいっぱいだった………
一体私が何をしたって言うんだろうか…
何だか分からなくなっていった………
こんな事になるなら初めから天龍なんかに入らなかったら良かった……
天龍に入ったから私の人生変わっちゃったのかな?
理子ちゃんの一言で追い出されるぐらいだったら関わらなかっなら良かった……
私は、そんな事ばかりを考えていた……
でもこの時の私は“今“以上の絶望を味わう事は無いと思っていた……
しかし、この出来事は絶望の“始まり“だった………