涙が枯れる日 Ⅰ【完】
「どうした…?さっきから1人で不安な顔して」
はっ!
遥斗と一緒だったことをすっかりと忘れてた………
「何でもないよ」
と言って笑って見せた
「桜花さっきから変だ。何があった」
遥斗は勘がいいね………
「じゃ一つだけいい……?」
「何だ?」
「もし、理子ちゃんに何か言われても私から…………はっ「離れない。何があっても俺は桜花を離さない」
私が「離れないで」って言おうとしてるのが分かったのかな………
「ありがとう…」
「あぁ。俺は桜花しか信じてねぇから」
そう言って遥斗はギュッと私を抱き寄せた