涙が枯れる日 Ⅰ【完】
「も、もしもし…?」
「お前、天龍にいた時からあいつと関係あったのか?」
「遥斗と?そんな訳無いでしょ」
「でもおかしいだろ?ムシが良すぎるんだよ!天龍を追い出されてから直ぐにあいつがクラスに来たじゃねーかよ!」
「知らないよ!何今更?だったら聞くけど、どうしてそんなに私を疑うわけ?」
「お前に信用何てねぇんだよ」
「じゃ、どうして私を天龍の姫なんかやらせたの?」
私が冷たく言うと雷輝が黙った………
「俺が……「じゃ、」
雷輝が何か言い出したけど聞いてはいけない様気がしたから遮って言った
「今、私が言う事も嘘だと思って聞いてくれていいよ――――私は本当に苛められてた。天龍も好きだった」
あの日、私が言いたかった事
何で今更言えたのか分からないけど…
「………信じれねぇ」
「別に信じなくてもいい。私も今は天龍の事信じられないから」
そう言って電話を切った………