涙が枯れる日 Ⅰ【完】
今日も冷たい視線が突き刺さる
「おっはょ〜!桜花!!」
やけに朝からテンションの高いつかさが挨拶してきた…
「おはよーつかさ、どうしたの?やけにテンション高いね?」
そう言うとつかさは待ってましたーと言わんばかりにドヤ顔をして
「実はー、今週の土日に由紀と旅行行くことになったんだ!」
とても嬉しそうにつかさが言った
いつもはクールなのに由紀君について話す時は“恋する乙女”そのものですごく可愛い
「よかったじゃんー!最近デートしてなかったもんね?」
「そーなの…。でもデートと違って1日中一緒に居れるから楽しみ!」
「いいね!楽しんでおいでよ」
つかさと話しながら歩いていると、前から今一番会いたく無い人達と会ってしまった
それに気づいたつかさも複雑そうな顔をしていた
「………。」
私は何故かとっさに顔を伏せてしまった…。
しかし、輝希が私に気づいてしまった…