不滅の恋人~君だけを想う~
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レオンハルトの手紙
愛するフローラ嬢
もう四ヶ月になります。
なんのことだかお分かりですか?
僕が貴女と出会って恋をした日から、ということです。
あの日から僕の熱情の火はくすぶることを知りません。
なかなかお会いできない切なさから、貴女との運命にぶつかりたくて意味もなく街を歩いてみたり、女性の声がしたら貴女ではないかと振り向いたり。
毎日届いた手紙を確認する度に貴女からのものがないか探している僕は他人から見たらさぞや滑稽でしょう。
会いたいです。
貴女のことばかり考えて、僕の譜面は貴女でうめつくされていきます。
貴女に捧げたい音がたくさんあるんです。
どうか、次のレッスンで貴女の姿を見ることができますように。
レオンハルト
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