不滅の恋人~君だけを想う~
「私も、貴方ともっとお話してみたかったの。だからお誘いはとても嬉しいわ」
「ふふ、そっかぁー。なら良かったよ。君が来なかったら俺、半日待ちぼうけしてるとこだった」
「今日はお仕事ないの?」
「夕方に少しだけ。子供達のためにピアノのレッスンをね」
「貴族の?」
「まさか!一般市民だよ。上流家庭の子もいるけど、だいたいみんな労働者階級さ」
主に貴族の子女に教えているレオンハルトとは正反対だ。
「でも、貴方ほどの素晴らしいピアニストが先生だとレッスン料はかなり高いんじゃないの?労働者階級の人達がちゃんと払えるとは思えないのだけど…」
「ああ、それは心配ご無用!俺、レッスンで金取らない主義だから」
「え…?それって…」
「タ・ダ!無料で教えてるの」