臆病な私でも恋はできるのか。
勢いよく買うとは言ったものの値札も見ていないし…どうしよう。
と、少し不安に駆られながらお財布の中を確認する。
ここに来るまでの間に周りの人におかしな目で見られないようお財布を入れ替えたので女物の財布を広げているわけではない。
たしか入れ替えた時にお金を少し多めに入れたはずなので大丈夫だと思っていたのだけど、案外あの抱き枕がいい値段をしていたので少しハラハラする金額…
だ、大丈夫…だよね?
「おまたせ」
そう柊くんに言われぱっと隠す財布。
いや、でもお洋服くらい…買えるはず。