臆病な私でも恋はできるのか。
少し周りを気にしつつ歩いて店を見ていると、柊くんの携帯に電話がかかってきた。
「もしもし。あー、はい。うん、じゃあそっち行くね…はーい…」
「雪柳さん…ですか?」
「そうそう。合流しようだって」
買いたいものも買えたし、後でお礼言わなきゃ。
少し歩くと、何やら沢山の箱を持った雪柳さんがひょこっと現れた。
「またこんなに買ったの?」
「資料だよ〜」
「何ですか?それ」
「ん?内緒〜」
内緒って言われちゃった…何だろう?