臆病な私でも恋はできるのか。
携帯に設定しておいたアラームが鳴り目を覚ます。
カーテンの隙間から光が差し込んでいて少し眩しい。
思い切ってカーテンを開けると眩しすぎて目が痛かった。
適当に着替えリビングへ行くと、誰の姿もなく目に入ったのは机の上に置かれた紙だけだった。
何だろう…これ?
ちらりと目をやると、そこには、『ごめんなさい。急な予定が入りました。丸一日家を開けるかもしれません。雪柳』
と書いてあった。
ちらりと、掲示板を見てみると、鷺草さんの欄には出張で一泊するので夕飯はいらない。とのこと。
あ、あれ?もしかして今日は家に柊くんと二人だけ?