臆病な私でも恋はできるのか。
りおは、アイスコーヒーを私はストロベリースムージーを頼んだところでまた話が始まった。
他の人の話し声や店内のBGMなんかで私たちの声は周りにはあまり聞こえていないと思う。
「いちご好きなの?」
「あ…うん」
「前にも学校で飲んでるの見たよ」
「そう…なの?」
「うん!…って、あ…ずっと見てたって訳じゃないよ?たまたま見て、たまたま覚えてただけだからね?」
必死に言い訳を始めるりおが可笑しくなってつい笑ってしまう。
「あ、笑った」
「え?…わ、私…笑う…よ?」
「でも私と二人になってから笑ったの始めてだよ!距離が近づいた証かな〜なんて」
でも、確かに。まだ話すときはぎこちないけれど、彰人くんと同じくらいの安心感がある。きっとりおの人柄が良いからだ。