臆病な私でも恋はできるのか。
家に入っても何だか彰人くんの様子が気になってしまい落ち着かなかった。
恋を…私が、彰人くんに…
「どうしたの?」
「わっ!」
びっくりした。
顔が急に目の前に現れたんだもん。
「さっきから手帳を小説を読むかのようにじっと見ていたけど」
「へ?あ、何となく、開いていただけです」
「へえ?」
私の隣に腰掛ける彰人くん。
鷺草さんがお風呂に入っているから警戒せず私は彰人くんを演じず私に戻っている。
「あ、そういえば、その月。修学旅行だね」
「そういえば、7月でしたね」
「楽しみだな〜」
一ヶ月後か…
修学旅行は確か私たちのクラスは沖縄だったよね。
みんなとまわれると良いな。