臆病な私でも恋はできるのか。
授業が始まってもぼんやりと彰人くんのことを考えているといつの間にかお昼休みになっていた。
「なぁ、修学旅行の班だけどさ!この四人でまわろうよ!」
「なーに言ってんの!当たり前でしょ?」
とっきーの言葉に当たり前と返すりお。
つい最近仲良くなったばかりの私をその輪の中に入れてくれるなんて…
「部屋は離れるけどな」
「当たり前でしょ」
「おい、お前までそんな顔するなよ」
そう言ってとっきーが私の肩を叩く。
う、ご…ごめんね。私も女の子だから…
「あ…沙織ちゃんまで…ちょっとまって、沙織ちゃんに引かれるのはちょっと辛らい」
結果みんなに引かれちゃったとっきー。
私の中のとっきーの好感度が上がったり下がったり忙しいよ。