臆病な私でも恋はできるのか。
「いや、そうすれば、何かあったときフォローしやすいし、俺の体とはいえ知らない男ばかりと暮らすのは怖くない?と思って」
「そう…ですね」
でも、確かにそうすれば私も助かるし、柊くんもこれまで住んでいた場所を離れなくて済む。
でも…
「…そんな急に…入居…って…」
「大丈夫だと思う。ずっと一部屋空いてるんだよね…元に戻るまでの間…どうかな?」
そう聞かれ、少し考えた後首を縦に振った。
「雪柳さんに電話して聞いてみようか…って、そろそろ保健室出る?」
「あ…そうですね」
雪柳さんは柊くんの暮らしている家の大家さんらしく、電話で確認を取る為に私たちは保健室を出た。