臆病な私でも恋はできるのか。
「なら、今日は髪飾り買いませんか」
そう私が問いかけると、
「そうしよっか!」
とりおも乗り気で髪飾りを選び始めた。
お互いに持っている浴衣を説明し、あれこれと頭に当ててみては可愛いだの何か違うなどショッピングを楽しんでいた。
結局は、私が白の髪飾りを。りおは水色の髪飾りを購入した。
「これだけ悩んだんだからきっと似合うよね」
そう言って笑うりおはいつもより可愛らしくみえた。
きっとそれは恋する女の子の顔だからだ。
きっと祭りの日はもっと可愛い顔をとっきーに向けるのだろうなと思うと、何だかとっきーが羨ましくなってきた。