臆病な私でも恋はできるのか。
次の日、朝からりおと目が合い昨日のショッピングのことを思い出し、頬が緩んでしまった。
いけないいけない。
きゅっと頬を引き締め、もう一度りおの方を見ると、今度はりおはとっきーの方をぼんやりと眺めていた。
それだけ好き…なのだなと思い、私も彰人くんの方に視線を寄せると、ばっちりと目が合った。
「何だか楽しそう」
「え…?そう…ですか?」
「うん。あ、たまには俺の方も見てくれると嬉しいかも」
「ええ…?」
そんな直球で言われては照れてしまう。
彰人くんには敵わない。