臆病な私でも恋はできるのか。




それから少し経ってとっきーが帰ってきた。

何も言わずすとんと席に座るとっきー。


「さっきの、何だった?」


そう彰人くんが、聞くと、


「あぁ、えっと、さっきの子は知り合いで…祭り一緒に行きませんかって誘われた」


「へぇ…やるじゃん」


「だろ!」


祭り…彰人くんととっきーが盛り上がる中、りおの顔を見ると、何だか悲しそうな苦しそうな顔をしていた。

そりゃそうだ。もう用意だってした。

もちろん今年も二人でお祭りに行く予定だったのだ。

なのに…


とっきーはどうするのだろう。
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