臆病な私でも恋はできるのか。
「んで?どうするんだ?」
そう彰人くんが聞くと、少し間があった後、
「保留にして置いた」
ととっきーが答えた。
「そうなの?滅多にない事なのに」
「うるせぇ」
「私、トイレ」
これまで黙っていたりおがガタンと音を立て立ち上がり、スタスタとその場を離れてしまった。
「あ…えっとじゃあ、私も…」
りおの後を追いかけるように立ち上がると、少し驚いた顔をした2人が居た。
今のりおの様子が何処か可笑しいと気づいたのだろう。